不動産売却は直接買取と仲介どちらが得？
違いやメリット・デメリットを徹底解説

直接買取のメリット

直接買取の最大の魅力は「スピード」と「安心感」です。不動産業者自身が買主のため、広告掲載や内覧対応などの手間がなく、最短数日で売却が成立します。特に期限が決まっていて急いでいるケースでは非常に有効です。
また、仲介会社を通して個人の買主に売る場合と違い、売却後のトラブルが少ない点もメリットです。多くの買取専門会社では、「契約不適合責任」が免除されるため、物件の状態に不安がある場合でも安心して売却できます。
さらに、周囲に知られずに取引が完了するため、プライバシーを守りたい人にも向いています。

直接買取のデメリット

直接買取にはいくつかの注意点もあります。最大のデメリットは、売却価格が相場より低くなる傾向があることです。買取専門会社は、購入後にリフォームを行い再販売するため、そのコストや利益分を差し引いた価格を提示します。一般的には相場の7〜9割程度になります。ただし、仲介会社に支払う仲介手数料がかからないため、「手元に残る金額」は大きく変わらない場合もあります。

仲介のメリット

仲介を利用する最大の利点は、高値で売却できる可能性が高いことです。市場に広く情報を公開して買主を募るため、複数の購入希望者が現れれば競争によって価格が上昇するケースもあります。

さらに、専門知識を持つ不動産会社の担当者が価格設定から販売戦略、契約交渉まで一貫してサポートしてくれるため、初めての売却でも安心して進められます。広告掲載やプロ撮影の写真を使った広告掲載などの販売活動を通じて、物件の魅力を最大限に伝えることも可能です。

手間はかかりますが、少しでも売却価格を上げたい方、時間に余裕がある方にとっては満足感のある売却方法です。

仲介のデメリット

仲介には、時間と手間がかかるという明確なデメリットがあります。一般的に、広告掲載から成約まで3〜6ヶ月ほどかかるケースが多く、急ぎの売却には不向きです。
また、内覧の度に掃除や対応が必要になり、生活への影響も避けられません。

加えて、販売価格を高く設定しすぎると長期間売れ残るリスクがあり、値下げを余儀なくされることもあります。さらに、仲介手数料も発生するため、最終的な手取り額は想定よりも少なくなることがあります。